美味しさの秘密

手搾り
昔はさらし袋での手作りが主流でしたが、生産性を優先し機械化が進み、今ではほとんど行われなくなりました。寸胴に冷水と魚の身を入れ余分な油を数回濯いだ後、さらし袋に入れ、人の力でゆっくりと圧力をかけ搾っていきます。これによりきめ細やかな舌触りが生まれます。

つなぎ
井上の蒲鉾はんぺんは芋や卵など、すり身を固めるための余分なつなぎを使用しておりません。塩と熱だけど歯ごたえを生み出すには素材と向き合い、魚の状態を見極めごまかしのきかない塩加減が必要となります。

手取り
その身は堅く、包丁で延ばすことすら容易ではありません。空気を抜き熱で形が歪まないように入れるには、修練と年月を要します。

仕似せ
日々何か特別な事をしているわけではありません。創業から伝わる製法を守り続けているだけです。 人の手で捌き、濯ぎ、搾り、型に取る。大変な労力と手間をかけてもその一つ一つはほんのわずかな味の違いを作ることしかできません。しかし、それを積み重ねることが大磯井上の味を作ると信じています。

大磯 井上本店は明治十一年の創業以来、大磯のほかに店を構えておりません。ギフト発送も店頭だけのお取り扱いとなります。これからも遠方よりお越しいただけるだけの価値のある商品を作り続けていきます。